ブルカン青春講座
ブルカン塾は、子供と保護者の間に立つ「第三者の大人」
従来、子育ては保護者だけでなく、祖父母や兄弟姉妹、近隣や地域社会が深く関わってきました。
しかし、核家族化や少子化が進み、家族の形そのものも変化する中で、地域との繋がりも希薄になり、子供のしつけに関わる人の数が極端に少なくなりました。保護者の代わりに子供へ物申す存在がいなくなっているのです。
そこでブルカン塾は、保護者と子供の間に立ち、『第三者の大人』になろうと思いました。あいさつや礼儀、思いやりについて、子供たちに伝えていこうとと考えたのです。
そんな思いから誕生したのが、月に1度、全ての講師、全ての子供たちが集まって行われる、ブルカン塾ならではのユニークな授業「ブルカン青春講座」です。
子供たちにメッセージを伝えるとき、一方的では、子供たちの心には届きません。単調な講義でも、子供たちの心には響きません。
「ブルカン青春講座」ではリラックスして楽しい雰囲気の中、時に緊張感を持ちながら、子供たちが飽きることなく、関心を持つような話を繰り広げています。
子供たちにとって「百聞は一見にしかず」です。
心熱きブルカン塾講師たちが 実体験して学んだことをありのままに紹介することもあります。
ブルカン塾の考えに賛同して、協力したいと申し出てくださった方々をゲストとして迎え、インタビューすることもあります。これまでに迎えたゲストは
- 大学の応援団団長
- いじめの経験を克服した人
- 世界チャンピオンに挑むボクサー
- 勉強と音楽活動を両立するプロのミュージシャン
- 大相撲の力士
などで、トークテーマは
- なぜ勉強するのか
- 思いやりとは
- ルールを守る
- 夢を持つこと
- 受験とは
など、とゲストもテーマも様々です。
「ブルカン青春講座」は、道徳の授業ではありませんから、子供たちへの伝え方にも気配りを欠かしません。決して、私たちの考えを押しつける授業にならないよう細心の注意を払います。
子供たちと講師が、同じテーマについて共に考えることで、ブルカン塾講師の個性や人柄を、子供たちに受け入れて貰いながら、「思いやりの心」、「誠実な心」が大きく育つ授業を心がけています。
「ブルカン青春講座」では、毎回、歌を2曲歌っています。
まず1曲は、その時子供たちに伝えたい歌を選び、子供たちに紹介する形で歌っています。
そしてもう1曲は、ブルカン塾の応援歌 を歌います。
下川塾長が元気良くギターを弾き、そのメロディーに合わせて、みんな一緒に大きな声で歌います。明るく元気な歌声がひとつにそろう時、子供たち同士、そしてブルカン塾講師との一体感を感じられるのです。その瞬間は、たとえ学年が違っても、通う学校が違っても関係ありません。
「毎日勉強を頑張っているのは私だけではないんだ!みんなもそうなんだ!」
そう、ブルカン塾の全員が、一人残らず仲間なのだと実感できる時なのです。先生でもない、保護者でもない、子供たちにとって頼もしい第三者の大人が様々なエネルギーを与えると、一言では語れない成果が心に宿ります。
何かちょっとしたことがきっかけで、子供たちは勉強し始めるのです。
「ブルカン塾の先生って、こんな考え方なんだ」
「こんなことを思っているのが、ブルカン塾の先生たちなんだ」
と、私たちの精神をきちんと分かってもらえると、勉強が嫌いな子供にも、自然と「勉強しよう」という意欲が芽生えます。勉強に後ろ向きな子供は、やる気を出すきっかけになり、勉強に前向きな子供は、なおさら熱い心でやる気を持つのです。
そして、どっちつかずの悶々としている子供にとっては、目的に向きあうヒントになるのです。
だからこそ、ブルカン塾にとって「ブルカン青春講座」は、最も大切な授業なのです。
塾長、渾身のレジュメ
「ブルカン青春講座」は毎回、下川塾長手作りのレジュメ(要旨)をもとに進行します。
下のスライドは過去に使われたレジュメの一部です。この迫力こそが子供たちへのエールです。
「ブルカン青春講座」は、1982年伊豆の保養所を借りた夏合宿中に起きた「停電」というアクシデントがすべてのきっかけでした。突然の停電で暗い中、ろうそくの灯りではなにもできませんから、授業を取りやめて、講師たちが塾生に向けて自身の体験談を始めました。「私のあの頃」というテーマで勉強の意味や大切さについて、自分の言葉で話したのです。中には涙ぐみながら話した講師もいて、それが強く塾生の心に響き、その後の勉強にとても熱が入りました。